弁護士 師子角允彬のブログ

師子角総合法律事務所(東京:水道橋駅徒歩5分・御茶ノ水駅徒歩7分)の所長弁護士のブログです

東京都立葛西南高等学校定時制で労働法教育の授業

 私の所属している第二東京弁護士会労働問題検討委員会には、労働法教育部会というグループがあります。このグループでは、高校や大学などの各種学校から依頼を受け、ワークルールの授業をやっています。

特別委員会|第二東京弁護士会ひまわり

 本日、労働法教育部会の活動の一環として、東京都立葛西南高等学校定時制で労働法教育の授業が行われました。講師は三人の弁護士で担当しており、その中の一人として私も授業に参画しました。

 授業は、

クイズ形式で基本的なワークルールを確認する、

ワークルールを具体的な事例にあてはめて、どのような結論になるのかを考えてみる、

具体的な事例を素材にロールプレイをして、ワークルールの使い方を体験する、

の三部構成で行いました。

 質問をしてみると、鋭い指摘が返ってくることが多く、講師である私にとっても大変良い刺激になりました。

 労働事件に関する相談を受けていると、初動での対応の誤りが事件化を難しくしている事案を見ることが少なくありません。例えば、解雇事件としてであれば比較的容易に勝ち切れるのに、退職勧奨に応じて退職合意書を取り交わしてしまっているといったようにです。

 基本的なワークルールを知っているのか、よくあるトラブル事例における使用者側からの典型的な働きかけを体感したことがあるのかは、就職して働き始めた後、労働者としての権利や利益を守り切ることができるのかどうかに大きく影響するのではないかと思います。

 就職を控えた高校生や大学生が労働法について知る機会を持つことは、とても大切なことです。こうした活動に関わる機会を得られ、大変嬉しく思っています。

 このブログを読んだ学校関係者の方で、ご興味がおありの方は、お気軽にご連絡頂ければと思います。