弁護士 師子角允彬のブログ

師子角総合法律事務所(東京:水道橋駅徒歩5分・御茶ノ水駅徒歩7分)の所長弁護士のブログです

損害賠償請求事件

アカデミック・ハラスメント-研究指導・博士論文の評価の問題

1.学生が怖い? アカデミック・ハラスメントに関しては、学生側だけではなく、大学教員の方から相談を受けることもあります。 個人的な経験の範囲では、普通に指導して成果物が合格水準に達していなかったから、そのような評価をしただけなのに、学生から…

アカデミック・ハラスメント-指導担当教員の変更、学位論文審査委員からの除斥の権利性

1.大学院生はどこまで何を要求できるのか? アカデミック・ハラスメントの被害を受けたとき、学生は何をどこまで要求することができるのでしょうか? 昨日述べたとおり、アカデミック・ハラスメントを直接規制する法規範はありません。アカデミック・ハラ…

アカデミック・ハラスメント-調査要請の放置はどの程度で違法になるのか?

1.アカデミック・ハラスメント 大学等の養育・研究の場で生じるハラスメントを、アカデミック・ハラスメントといいます。 アカデミック・ハラスメントには、労働問題以外の要素も多分に含まれています。しかし、労働関係ハラスメントの考え方が類推・応用…

死者が当事者である事件、周辺から事情聴取する時の注意点

1.農業アイドル自殺訴訟の経過に関する記事 ネット上に、 「『農業アイドル自殺訴訟』で場外乱闘 タレント弁護士がちらつかせた“月9出演”話」 という記事が掲載されています。 https://news.yahoo.co.jp/articles/4e7aa69c8949152bfffdad8696c36c79384d357…

弁護士が弁護士を訴える時、注意義務のレベルは加重されるか?

1.弁護士を訴えて欲しいという依頼に慎重なのは慣れ合いか? 弁護士を訴えたいという相談があった場合、多くの弁護士は慎重な態度をとるのではないかと思います。 これに対し、時折、外野から仲間同士の慣れ合いだという批判が飛んでくることがあります。…

自殺の選択、両親の別居・離婚、発達障害-これらは被害者側の「過失」なのか?

1.過失相殺 民法722条2項は、 「被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。」 と規定してます。 過失相殺における「過失」には、被害者自身の落ち度だけではなく、被害者側にいる人の落ち度、更には…

司法試験:新型コロナウイルス感染症等の罹患が疑われる場合に受験を認めない措置は適法だろうか

1.新型コロナウイルス感染症当の感染防止対策 7月15日に司法試験委員会から、 「令和2年司法試験及び司法試験予備試験に係る新型コロナウイルス感染症等の感染防止対策について」 という文書が出されました。 http://www.moj.go.jp/content/001324266.…

成人した精神障害者に対し、老親は監督義務を負うのか?

1.家族による監督義務 認知症に罹患した夫Aが鉄道線路内に立ち入り列車と衝突して死亡した事故に関し、鉄道会社がAの妻や長男に対して監督義務の懈怠を主張して損害賠償を請求した事件があります。 この事件で、最高裁は、 「民法752条は、夫婦の同居…

弁護権の濫用?

1.弁護権の濫用? ネット上に、 「弁護士の弁護権の濫用による一層の混迷 ― 千葉ゴルフ場鉄塔崩壊事件 ―」 なる記事が掲載されていました。 https://www.data-max.co.jp/article/31690 記事が指摘する「千葉ゴルフ場鉄塔崩壊事件」とは、おそらく、 「関東…