弁護士 師子角允彬のブログ

師子角総合法律事務所(東京:水道橋駅徒歩5分・御茶ノ水駅徒歩7分)の所長弁護士のブログです

2022-05-04から1日間の記事一覧

新入社員がセクハラを他の職員に相談できなかったことに合理性があると判断された例

1.長時間経過後の供述の信用性 一般論として、長時間経過した後の供述について裁判所に信用性を認めてもらうことは必ずしも容易ではありません。 時間が経過すると、事案の詳細を具体的に語ることができなくなります。記憶の減退によって勘違いが生じ、客…

ヒアリング・弁明の場面を録音するにあたっては事前に弁護士に相談を-当方の発言内容をコントロールすることの重要性

1.録音は諸刃の剣 労使紛争を事件化するにあたり、録音は極めて重要な証拠になります。暴言等のハラスメントは、録音がなければ立証が不可能であることが多々みられます。懲戒処分に先立つ弁明の場面を録音しておくことは、処分当時の使用者側の認識や、重…